下関市の外構工事で使える補助金【2026年度】
2026年11月4日公開・下関市の公式情報で確認
先に結論
- 下関市には、通学路や通園路・避難路に面した危険なブロック塀の撤去に、上限10万円の補助があります。補助の対象は撤去の費用で、あとに付けるフェンスの費用は対象経費に挙がっていません
- ブロック塀の補助は、工事の前に市の建築指導課へ相談し、交付決定の通知が届いてから撤去するのが条件です。市のページに受付期間の記載はなく、受付終了のお知らせもありません(2026年11月4日確認)
- 大雨の浸水を防ぐ止水板・止水壁には、費用の2分の1の助成があります(止水板は上限30万円・止水壁は上限50万円)。受付は2027年1月29日までで、先着順です
- カーポート・駐車場・門まわり・庭の植栽・雨水タンクに使える市の制度は、市の補助金の一覧などで調べた範囲では見つかりませんでした
工事ごとに使える制度
下関市の公式サイトで、外構の工事に使える制度を工事ごとに調べました(2026年11月4日時点)。
- ブロック塀の撤去
- 危険ブロック塀等撤去事業費補助金(上限10万円)。通学路か、通園路・避難路に面した、道路面からの高さが1m以上の塀が対象
- フェンス・門まわり
- 市の制度は見つからず。ブロック塀の補助は撤去の費用が対象で、新しいフェンスや塀を付ける費用は対象経費に挙がっていません
- カーポート・駐車場
- 市の制度は見つからず
- 庭・植栽(生垣など)
- 市の制度は見つからず
- 雨水(タンク・浸透ます)
- 市の制度は見つからず
- 浸水対策
- 住宅等浸水対策助成金。敷地の出入口などの止水板(上限30万円)、止水壁の工事(上限50万円)。費用の2分の1
空き家バンクで取得した家の改修補助(上限50万円)もありますが、対象の工事の一覧(交付要綱の別表)は屋根・外壁・内装・設備の工事で、門・塀・フェンス・カーポートなどの外構の工事は挙がっていません。ただし要綱は、敷地に付いている工作物も含め「その他市長が適当と認める改修工事」も対象にしているため、外構の工事が対象になるかは、申請の前に市に確かめてください。
道路に面した危険なブロック塀の撤去の補助
下関市 危険ブロック塀等撤去事業費補助金地震のときにブロック塀が倒れる被害を防ぐため、道路に面した危険なブロック塀などを撤去する費用の一部を補助する制度です。面している道路が①通学路か②通園路・避難路かで条件と金額の計算が変わります。どちらに当たるかは、事前の相談のあと市が確かめて判定します。
- 対象の塀
- コンクリートブロック造・石造・れんが造などの塀で、道路面からの高さが1m以上あり、倒れるおそれのあるもの(②通園路・避難路は門柱も対象)
- ①通学路
- 耐震診断(国の点検表による点検でも可)で倒れるおそれがあると判断された塀の全部を撤去する工事
- ②通園路・避難路
- 塀の全部か一部を撤去する工事。一部の撤去は、危険がなくなると市が認めた場合だけ
- 対象の費用
- 塀の撤去にかかる費用(②は撤去費・廃材の処分費・運搬費など)。撤去のあとの新しいフェンスや塀の費用は、交付要綱の対象経費に挙がっていません
いくらもらえる?
上限はどちらも10万円です。①通学路は、撤去の費用(税抜)の3分の2と、塀の長さ1mあたり2万円の、少ないほう。②通園路・避難路は、撤去の費用と、塀の面積(道路側から見た面積)1㎡あたり8千円の、少ないほうの2分の1です。どちらも千円未満は切り捨てます。
下の例は交付要綱の計算式に当てはめたものです。実際の金額は市の審査で決まります。
申請できる人・頼める業者
- 塀の所有者か管理者(法人を含む)。管理者が申請するときは、所有者の同意書が要ります
- 市税の滞納がないこと
- 売るために土地を整地・建物を解体する際の撤去や、道路の工事の補償を受けての撤去は対象外です
頼める業者:①通学路は、建設業者か解体工事業者に頼むことが条件で、申請のときに施工する業者の土木工事業・建築工事業・解体工事業のいずれかの許可書の写しが要ります。②通園路・避難路は、交付要綱に業者の許可の条件は書かれていません。業者の所在地(市内かどうか)の条件は、どちらもありません。
当サイトの下関市の外構業者の比較では、各社がこの補助で求められる許可を持っているかを、国の検索システムで調べて載せています。補助を受けられるかは市の審査で決まります。
申請から受け取りまで
- 事前の相談市の建築指導課(菊川・豊田・豊浦・豊北に住む人は各総合支所)に相談します。塀が対象か、道路が①②のどちらかを市が確かめて判定します
- 見積もり業者に、撤去の費用が分かる内訳を書いた見積もりを頼みます。①通学路は許可書の写しももらいます
- 交付申請見積書の写し・塀の位置図や平面図(高さ・長さ・厚み)・現況写真・市税の滞納がない証明書などをつけて申請します。①通学路は、所有者と分かる書類と、耐震診断の結果か点検表も要ります
- 交付決定のあと撤去交付決定の通知が届いてから撤去し、業者に費用を全額払います。決定の前に始めた工事は対象外です
- 実績報告・受け取り撤去と支払いが終わって20日以内(①は1月末日、②は3月31日のほうが早ければその日まで)に実績報告書を出します。金額が確定したら交付請求書を出し、補助金が振り込まれます
対象にならないもの
- 交付決定の前に始めた撤去
- 撤去のあとに付ける新しいフェンス・塀の費用(対象経費に挙がっていません)
- 高さ1m未満の塀、通学路・通園路・避難路に面していない塀
- 売るための整地・解体にともなう撤去、道路の工事の補償を受けての撤去
問い合わせ:下関市 建築指導課(083-231-2065)/市の案内ページ
浸水を防ぐ止水板・止水壁の助成
下関市 住宅等浸水対策助成金大雨のときに住宅に水が入るのを防ぐため、止水板を買う・付ける費用や、敷地の出入口などに止水壁を作る工事の費用の一部を助成する制度です。
- 止水板
- 金属など水に強い材質で、取り外しか移動ができ、くり返し使える、止水板として売られている製品。購入するか、工事で住宅や敷地の出入口に付ける
- 止水壁
- 敷地の出入口などに、コンクリートなど水に強い材質で作る壁。止水板か止水袋もあわせて用意する場合だけ対象
- 対象の建物
- 下関市内の住宅(長屋・共同住宅・店舗併用を含む)。1階の床面積が100㎡未満の小さな建物も対象
いくらもらえる?
費用の2分の1で、上限は止水板が30万円、止水壁が50万円です(千円未満は切り捨て)。止水袋を買う費用にも上限1万円の助成があります。
申請できる人・頼める業者
- 市内の住宅を持っていて住んでいる人
- 市内の空き家を取得して住む予定の人(工事が終わるときに住んでいることが条件)
- 1階の床面積が100㎡未満の市内の建物を持っていて使っている人
- 市税の滞納がないこと
頼める業者:業者の所在地の条件は書かれていません。市のページには、止水板の設置に対応できる市内の事業者の一覧が載っています。
申請から受け取りまで
- 見積もり業者に、内訳が書かれた見積もりを頼みます
- 交付申請見積書の写し・住宅の位置図・工事前の写真・住民票の写し・所有者と分かる書類・市税の滞納がない証明書などをつけて申請します(止水板は仕様が分かるカタログも)
- 交付決定のあと契約業者との契約は交付決定のあとにします。決定の前に契約したものは対象外です
- 完了報告・受け取り工事と支払いが終わって20日以内(遅くとも2027年3月19日まで)に完了報告を出します。金額が確定したら請求書を出し、30日以内に振り込まれます
対象にならないもの
- 交付決定の前に契約したもの
- 止水板として売られていない製品
- 止水板か止水袋をあわせて用意しない止水壁だけの工事
問い合わせ:下関市 住宅政策課(083-231-1941)/市の案内ページ
国の補助金は使える?
外構工事だけに使える国の補助は見当たりません。カーポート・フェンス・駐車場・門まわりの工事を対象にした、個人が国に直接申し込む補助は、国土交通省・みらいエコ住宅2026事業の公式情報で確かめた範囲では見つかりませんでした。
ブロック塀については、国が「防災・安全交付金」などで、市町村が避難路(通学路を含む)沿いの塀の撤去・改修を補助する費用を支援しています。個人が使うのは市の補助で、国に直接申し込むものではありません。国土交通省の調べでは、ブロック塀の安全対策に補助がある市区町村は全国の48.6%です(2025年4月1日時点)。
国の「みらいエコ住宅2026事業」では、工事を伴う宅配ボックスの設置(住戸専用は1戸13,200円)が補助の対象になります。ただし、窓などの開口部と壁・天井などの断熱を組み合わせた工事(要件化工事)を行うことが条件で、宅配ボックスだけでは使えません。対象は原則として平成28年以前に新築された住宅で、登録した業者が申請します。予約は2026年11月16日、申請は12月31日が期限です(予算に達するとその前に終了)。
「塀が危ない」「今日なら安い」の訪問に注意
国民生活センターには、訪問販売のリフォーム工事で「契約をせかされて不要な工事をした」という相談や、点検に来たと言って「工事をしないと危険」と契約させる点検商法の相談が寄せられています。相談件数は、2025年度に訪問販売のリフォーム工事が5,544件、点検商法が19,696件でした。外構やブロック塀に限った件数は公表されていませんが、塀や門まわりも同じように勧誘のきっかけになりえます。
塀が危ないかは、国土交通省の「ブロック塀等の点検のチェックポイント」で、高さ・厚さ・控え壁・基礎・傾きやひび割れを外から確かめられます。心配なときは、突然訪ねてきた業者ではなく、ブロック塀の補助の相談先(市の担当課)や、自分で選んだ2〜3社に相談してください。市の補助は工事の前の申請が必要なので、「補助金が使える」と言われたら、市の窓口で条件を確かめてから契約しましょう。
訪問販売の契約は、法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内なら、クーリング・オフで契約を解除できます。工事で土地や塀の状態が変わっていても、無償で元に戻してもらえます。迷ったら消費者ホットライン「188」に相談できます。
見積もりのときに伝えること
- ブロック塀の補助を使いたいので、撤去の費用が分かる内訳(撤去・処分・運搬)を見積書に分けて書いてほしい
- 撤去のあとにフェンスを付けるなら、撤去とフェンスの費用を分けて書いてほしい
- 通学路に面した塀なら、土木・建築・解体工事業のいずれかの許可があるか、許可書の写しを出せるか
- 止水板・止水壁は、交付決定のあとに契約したいこと
- 訪問してきた業者には、その場で契約しない
よくある質問
下関市でブロック塀をフェンスに替える工事に補助はありますか?
危険なブロック塀の撤去には上限10万円の補助がありますが、補助の対象は撤去の費用です。撤去のあとに新しいフェンスや塀を付ける費用は、交付要綱の対象経費に挙がっていません。見積書では撤去とフェンスの費用を分けてもらうと、申請のときに分かりやすくなります。
うちの前の道が通学路かどうか分かりません。
補助を使う前に、市の建築指導課(総合支所の管内に住む人は各総合支所)に相談します。塀が対象になるか、面している道路が通学路か通園路・避難路かは、相談のあと市が確かめて判定します。
どの業者に頼んでも補助を使えますか?
業者が市内か市外かの条件はありません。ただし通学路に面した塀は、建設業者か解体工事業者に頼むことが条件で、土木工事業・建築工事業・解体工事業のいずれかの許可書の写しを申請に付けます。見積もりの段階で、業者に許可を確かめてください。
ほかの市の外構工事の助成金
山口県6市の外構工事の助成金・補助金まとめで、市ごとの違いを一覧で比べられます。
出典
下関市「危険ブロック塀等の撤去費用を助成します」:https://www.city.shimonoseki.lg.jp/soshiki/77/129050.html
下関市「通学路に面した危険ブロック塀等の撤去費用を助成します」:https://www.city.shimonoseki.lg.jp/soshiki/77/129043.html
下関市「危険ブロック塀等撤去事業費(通学路)補助金交付要綱」(PDF):https://www.city.shimonoseki.lg.jp/uploaded/life/158921_628216_misc.pdf
下関市「通園路等に面した危険ブロック塀等の撤去費用を助成します」:https://www.city.shimonoseki.lg.jp/soshiki/77/154178.html
下関市「危険ブロック塀等撤去事業費(通園路等)補助金交付要綱」(PDF):https://www.city.shimonoseki.lg.jp/uploaded/life/154178_607321_misc.pdf
下関市「危険ブロック塀等撤去事業費補助金」パンフレット(PDF):https://www.city.shimonoseki.lg.jp/uploaded/life/158922_628237_misc.pdf
下関市「【浸水対策】住宅の止水板購入・設置工事や止水壁設置工事、止水袋購入の費用を助成します」:https://www.city.shimonoseki.lg.jp/soshiki/70/2605.html
下関市「空き家バンク活用促進改修補助金交付要綱」(PDF):https://www.city.shimonoseki.lg.jp/uploaded/attachment/95255.pdf
下関市「住宅等の整備・利活用等に係る支援(令和8年度)」:https://www.city.shimonoseki.lg.jp/soshiki/70/2588.html
下関市「手当・助成・補助等」:https://www.city.shimonoseki.lg.jp/life/sub/4/
国土交通省「ブロック塀等の安全対策について」:https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/blockbei.html
国土交通省「ブロック塀等の安全確保に対する支援」(PDF):https://www.mlit.go.jp/common/001399097.pdf
国土交通省「耐震診断・耐震改修・ブロック塀等の安全対策に対する国の支援制度を活用した補助制度の整備状況」(PDF):https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001845224.pdf
国土交通省・環境省「みらいエコ住宅2026事業 リフォーム」:https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/reform/
みらいエコ住宅2026事業「子育て対応改修【リフォーム】」:https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/reform/point4.html
国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」(2026年7月31日更新):https://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/reformtenken.html
国土交通省「ブロック塀等の点検のチェックポイント」(PDF):https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/content/001461325.pdf
消費者庁「特定商取引法ガイド 訪問販売」:https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/doortodoorsales/
消費者庁「消費者ホットライン188」:https://www.caa.go.jp/policies/policy/local_cooperation/local_consumer_administration/hotline/
いずれも2026年11月4日確認。制度の内容や受付状況は変わります。申請の前に必ず市の公式サイトでご確認ください。
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